モロの煮付
出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」, 『ふる里の和食 宇都宮の伝統料理』(柏村祐司/半田久江)
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/31_10_tochigi.html
「モロの煮付」は、茨城県北部や福島県、宮城県沖で獲れた「ネズミザメ(モウカザメ)」を「モロ」と呼び、醤油や砂糖でやわらかく煮付けた料理で、栃木県民なら誰でも知る家庭の味。
そもそもサメ料理は、海が遠い内陸地方で貴重なたんぱく源として食べられることが多い。その理由は、サメを水揚げする港周辺では、サメ肉の人気がなく、あまり食されていなかった。サメは体の中に尿酸を蓄えており、命が尽きると尿酸が分散しアンモニアとなり腐りにくくなるため、新鮮な海の幸に恵まれなった内陸部では、数少ない海の生魚として重宝された。
栃木県内では、モロの他にも、サガンボ(アブラツノザメ)も食べられており、どちらも手軽に食べられ食卓に並んできたふるさとの味である。一般的には4~7月に旬を迎える「ネズミザメ(モウカザメ)」は、年間を通して水揚げされ栃木県でも一年中入手できる。モロの煮付けには、切り身が使われており、スーパーなどでも気軽に買うことができる。高たんぱくで低脂肪なサメは、煮付だけでなく、フライやカツなど揚げ物にしてもおいしく、近年では学校給食でモロの松風焼きやリンゴソースをかけたソテーなどさまざまなアレンジが提供される。
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例: 出身地「東京」 料理名「味噌カレー牛乳ラーメン」の場合