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塩あんびん

タグ:
関東地方
埼玉県
もち米
投稿者:
s.y
出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」,阿良川屋
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_5_saitama.html

久喜市や加須市、行田市といった埼玉県北部から東部にかけての地域では、新米の収穫を祝い古くから「塩あんびん」を食べてきた。「塩あんびん」とは、砂糖の代わりに塩を使って味付けしたあんをもちで包んだもののことで、小豆やもち米本来の甘みを塩が引き立てているのが特徴。現在では甘いあんが主流だが、こちらは江戸時代中期に生まれたもので、当時砂糖は大変貴重だったため、庶民はめったに口にできなかったと言われている。「塩あんびん」が伝わる地域では、地元民の身近な郷土料理のひとつであるが、収穫祝いを始めとするハレの日に多く食べられてきた。 農家では、もち米の収穫を迎え、お祝いの行事をする時に食べられていた。また、桃の節句や端午の節句、初誕生日などの子どものお祝いの日には、手作りの「塩あんびん」を親族に送ることがある。紅色の甘いあんこの大福と「塩あんびん」が紅白の「あんびんもち」として、ハレの日に供されることもあった。ほかにも、4月15日および10月15日のお日待ちや9月1日 の稲の実りの前の豊穣祈願や贈答などを行う八朔などの行事でも食べられていた。1歳の誕生日までに歩き始めた子どもに10個ほどの塩あんびんを背負わせ、成長を祝う風習もあるようだ。やわらかく炊いた小豆に塩を入れ、よく練る。もち米は一晩水に漬け、水を切ったら約1時間蒸しあげ、餅つき機でつく。一個分ずつに餅を分け、平たくのばした真ん中に塩あんをおき包む。やや平たい丸に成形する。砂糖を付けて食べるのが一般的だが、醤油を付けて焼くこともある。


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