ログインしてません

べこもち

タグ:
東北地方
下北地方
菓子
おやつ
投稿者:
s.y
出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」, 柴田学園大学短期大学部, 青森県食生活改善推進員連絡協議会
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/beko_mochi_aomori.html

端午の節句のハレ食として受け継がれ、現在はおやつとしても食べられている。べこもちの原型は、うるち米粉ともち米粉に水と砂糖を加えて蒸した「くじらもち」という菓子で、もともとは江戸時代に北前船によって伝わったとされる。北海道と青森県では端午の節句に柏餅ではなくくじらもちを食べていた。稲作が発達しなかった下北地方で米は貴重品で、餅はハレ食だった。1960年代ごろから、大間町を中心に花模様入りのくじらもちが発展し、やがて美しい色彩と柄の「べこもち」として生まれ変わった。名前の由来は「つくる過程で牛の背中のようにまとめる」「黒砂糖と白砂糖の組み合わせが牛のまだら模様に似ている」など諸説ある。最近では色の数が増え、柄も動物やアニメキャラクターなど複雑なものに進化している。 6月5日の月遅れの端午の節句になると、笹でくるんだべこもちを神棚に供え、その後子どもたちに振る舞われる。原型のくじらもちは「くじらのように大物になるように」と願いが込められていたという。昔は、草を束ねた「たばね模様」や渦巻模様などシンプルな柄だったものが、現在は自然の食品の色を使って花や動物など芸術性を高めた模様がつくられている。 地元の伝統的な食を継承するグループが活動したり、むつ市のホームぺージでつくり方の動画を制作したり、積極的に発信をおこなっている。また切った断面の美しさに魅せられた若者らがSNSなどを活用して独自の普及活動もおこなっている。「べこもち」をもじった「デコもち」というネーミングで現代風のアレンジも流行し、素朴なおやつから発展した新たな境地を切り開いている。


ログインすると料理が提供されている近隣店舗を調べることができます
例: 出身地「東京」 料理名「味噌カレー牛乳ラーメン」の場合