豆しとぎ
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出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」, 柴田学園大学短期大学部
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/mame_shitogi_aomori.html
煮て潰した青大豆に米粉と砂糖を入れて練った生菓子。「しとぎ」は米をつぶして粉にしてつくったもので、現在の餅の原型とも言われ、全国で神前のお供え物とされていた。南部地方ではしばしば冷害に見舞われ、米が貴重だったため大豆を加えてつくられるようになり「豆しとぎ」とよばれるようになった。どの家庭も味噌を仕込むために大豆の作付けは多かった。ハレの日に山の神や農神へお供えして、健康と豊作を祈り、その後蒸したり焼いたりして食べる。
青森県では12月に入ると「神様の年取り」の行事が続く。3日に稲荷様、5日にえびす様、7日に天王様、9日に大黒様、12日に山の神様といった具合に連日のように神祭りを行う習慣があった。南部地方では、このときの主にお供え物にするのが「豆しとぎ」で、一日ずつ神を祀りながら一年のご加護に感謝し、新しい年の平安を祈った。
伝統的なおやつの中でも人気があり、家庭でつくる他、スーパーマーケットや道の駅、産直などでも販売されている。応用が利くため、豆の代わりにドライフルーツやナッツを入れたり、フルーツソースをかけてレストランのデザートにしたりと現代風のアレンジも見られる。お供え物としてだけでなく、日常のおやつやおもてなしにも使われる。
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例: 出身地「東京」 料理名「味噌カレー牛乳ラーメン」の場合