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干し餅

タグ:
青森県
東北地方
津軽地方
サクサク
保存食
おやつ
投稿者:
s.y
出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」,柴田学園大学短期大学部
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hoshi_mochi_aomori.html

昔から寒くて湿気の少ない気候を生かして極寒期につくられる保存食で、「凍り餅」ともよばれる。津軽地方でつくられるが、中でも五所川原市が盛んで有名。かつては家々の軒先に吊るされたのれんのような凍り餅が真冬の風物詩だった。通常より相取り水を多く加えてついた餅を切り、わらで長く編んで、寒い日に一度水にくぐらせて屋外に吊るして凍らせ、さらに風干しにしてつくる。全体で二ヵ月ほど要し大変手間のかかる作業である。昔は年中行事に組み入れられるほど地域総出でつくられたもので、一年でもっとも寒い2月ごろにつくると美味しくなる。 保存がきき腹持ちがよい上にエネルギー源が豊富なので、春から夏の農繁期に田畑で食べる軽食として重宝された。そのまま食べることができ、ほのかに甘いので子どものおやつにも人気があった。上出来の干し餅は手で簡単に割れ、口に入れるとサクサク、ほろほろとした独特の食感がある。 極寒の中の作業の過酷さや、冬の間も物流が動き便利になって保存食があまり必要でなくなったこともあり、現代では家庭で「干し餅」をつくる機会は減っている。今では一部の農家や伝統を継承する家で生産が続く他、土産物として製菓メーカーが製造している。伝統の灯を消さない継承が模索されている。


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