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きりせんしょ

タグ:
東北地方
岩手県
小麦
素朴な味
行事食
おやつ
投稿者:
s.y
出典: 農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理」
出典リンク: https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/28_2_iwate.html

「きりせんしょ」の名前の由来は、昔は山椒を刻んで浸した汁で粉を練ったことから「きりさんしょう」と呼ばれ、それが転じて「きりせんしょ」となったという説があるが、昭和初期にはすでに山椒は全く使われなくなった。 県央部の水田地帯を中心に昔から食されており、行事食として大切にされてきた。祝い事(特に桃の節句)で仏壇やひな壇に供えられ、昔は桃の節句のときに、女の子と母親が一緒に作ることも多かった。また、この地域では、昼食と夕食の間のおやつのことを「こびり(小昼)」と言い、農作業の合間に腹持ちのよい米粉、小麦粉、雑穀、豆類などの食材で作られたおやつがよく食べられていた。「きりせんしょ」もそのひとつ。 盛岡市、花巻市、紫波町、遠野市などで作られており、それぞれ地域により作り方が異なるが、米粉、くるみ、ゴマを使い、味つけが砂糖と醤油であることは共通している。砂糖は黒砂糖を使うことも多い。素朴な味が特徴。 祝い事(特に3月3日の桃の節句)で仏壇やひな壇に供えたり、農作業の合間のおやつ(小昼)として食されたりするほか、結婚式で振る舞われることもある。 家庭で作られる機会は減っているが、スーパーや菓子店、産地直売所でも販売され、根強い人気がある。花巻市では、学生の体験学習のひとつとして郷土料理を作って学ぶ機会があり、「きりせんしょ」もメニューのひとつとして含まれている。岩手県は郷土料理を伝承する人や団体を「岩手県食の匠」として認定しており、遠野市では小中学校や地域活動において、「岩手県食の匠」が「きりせんしょ」の作り方を教える伝承活動が行われている。


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